期待します

4回生の学生と話をしていて、後輩が先生とどう接したらいいかわからないらしい、と言った。
なんでだろう、なんでそんな風に思うのか、不思議になった。
どう接したらいいかわからない、って思わせてしまっている自分は、いったいどんな接し方をしているのだろうか。
基本的に、私は自分から学生の中に入っていかない人であることは自覚している。
学生が近付いてきてくれたら大歓迎なんだけど、自分からどやどやとは入っていかない。だからか。
そういえば、いまの4回生も、2回生ぐらいまではよく分からない存在だった。学生も私のことが良く分からなかったらしい。でも、実習が始って、接する機会が否応無しにやってくることで、それまでの距離がウソのように縮まって、今じゃ親しい間柄だ。
やっぱり私は実地の人なのかも知れない。


「先生が何が言いたいかよくわからない」なんて思わせてしまう程に、私の言ってることはきっと、すごく感覚的なことなんだろうし、それが分かるのは、ある程度の時間が必要なのかも、とも思う。感覚で分かってくれる人もいるんだろうけど。
私は断定的なことは決して言いたくないし、決まったことを伝えるつもりもない。いつもオプションを与えているつもりで、学生達はそこから共鳴したものを受け取って自分の物にしてくれたらいいと思っている。
音楽は答えが一つじゃないんだから。
感性の分だけ音楽はある。
共鳴するものを受け取れないのなら、音楽をしない方がいい。


ッと、あれこれとまた考えながら、今日も夕方ラジオ関西へ最後の確認をしに足を運んだ。
スタジオで話しながら鳴らした水入りペットボトルを叩く音が気になった。
何も考えずにマイクのそばで鳴らしてしまったのだが、後で聴いたらかなり無頓着な音になっていた。
叩きながらしゃべっているので、その音だけを落とすことはできない。
でも、音量を下げると、かなり心地良い音。
なんとか赤沢さんに努力してもらおう。

放送は5月30日の27時。つまり、31日の午前3時。
7月のコンテストで1位になったら、夕方ぐらいに再放送してもらえるらしい。
どうなるかな。