こころを叫ぶ

駅からの帰り道 前方から 高校生3人が歩いてきた。
すれ違う時に、彼女達の会話が耳に届く。
「90点台 1人やって」
「なんでやろう・・・音程とかかな」
「わたしゃ 歌いたいだけなのに〜」(かなり強い口調)


音楽の期末試験だろうか。
きっと、みんなの前で歌わされるテストでもあったにちがいない。
うまい! と思った人までもが点数が思うように上がらなかったのか、90点台1人、ということが 彼女達のナゾだったようだ。
歌いたいだけなのに、点数なんてつけられて・・・
そういう不満が聞こえてくる。


歌いたいから歌う  これ 音楽の基本!!
だけど、
ある尺度にはめられて 
その尺度の中で“上手に”歌うこと とか、できるかできないか 
などに追い込まれ、
本当に「うたいたい!」という純粋な思いは どこかへ追いやられていく。
残念なことだ。


うたは うったえる
音楽は こころの叫び


今日のセッションでは そんなテーマが立ち上がってきた。
消極的だった音が
日ごろの思いを言葉に乗せていくうちに
どんどん どんどん ふくらんで 
何があったか 具体的には言わないけれど 
シンバルが叫び
太鼓が叫ぶ


みんなで 真剣になればなるほど
わたし の 思い も 代弁されて 軽くなった。