口調も芸術的

教員と助手の歓送迎会があった。
ATCの50階にある、一面ガラス張りのレストラン。
このために毎月積み立てさせられているから、行かなきゃ損損、っと思って今年も参加した。
料理はフランス料理で飲み放題、景色もいいし、良かったんだけど。
同席したした声楽のY先生が、乾杯の前にマンマミ−アを注ぎ始め、
円卓を囲む7名でやたらと盛り上がり始めてしまった。
フォアグラのステーキの感動しつつ、
お酒の話しから始まり、だんだん学生の話し、大学の運営の話しになり、
そのころになると、すっかり日ごろのストレス発散モードになっている。
私は円卓の中では一番弱輩ものなので、あまり口を開かず聞き役だったけど、
聴いてて面白かったのは、Y先生の話しぶりだった。
さすがに声楽の先生だけあって、語り調子が芸術的なのだ。
強弱があって、身ぶり手ぶりや声の調子が表現力豊か。
学生の話しになった時、人文の先生が最近の傾向を嘆いていたのに対し、Y先生は
「年によって質的に波があるのは当然ですよ。上がったり下がったり。これも芸術なんです。」
っと、手で大きな波を作りながら、ちょっとわけの分からないことを言っていたが、
なるほど、そうとらえるとはステキ!っと感心する私もいた。
でも、人文の先生は
「うちは波なんてもんじゃなくて...云々」
っと言ったときは、返す言葉がなく、
「ごくろうされてますよねぇ」
っと私が口を挟んだら、みんなで苦笑い。


こういう話し、こういう席でないと聴けないのかもしれないけど、
せっかく、色んな専門の先生達が集まってんだから、
もっとためになる話しが聴きたかったな、なんて思ったり。

まっ、Y先生の芸術的な本音が聴けたので、よかったかな。