4回目の入学式

入学式だった。
JRがまた遅れて、もうちょっと早く到着するはずだったけど、またぎりぎりになってしまった。大学についたら、校舎内は静まり返っていて、いかにも、もうみんなホールに集合している、っという雰囲気だった。
案の定だったけど、私のあとから4人も遅れてきてたから、セーフかな。
相愛の入学式は、オケが入っているので好きだ。
でも、ある楽器が音をよくはずしていた。はずすたびに、私の後から遅れて入ってきて隣に座ったO先生が、ぶつくさと私につぶやく。「あの楽器は吹かさん方がええで」「なくてもやれる」「けったいな和音やあ」..。
そんなO先生のつぶやきは半分ぐらいに聞きながら、私は自分の思いに浸っていた。
思えば、今年で4回目の相愛での入学式を迎える。
同志社では3年しかいなかったけど、相愛では3年をクリアーして4年目。あっという間だった。1期生の学生達は卒業年度になった。みんなしっかりしてきたよな。
私といえば、まだ慣れないような気分で、上の先生たちに頼り切ってるところがあるが、今年からはそうも行かなそうだ。主任やら教務委員やら、なんだか雑用がどんどんふえてきて、しかも、責任も増えてくる。
本来は、臨床をやって、好きな即興をやって音楽やってるのが一番好き。そうやって生きていけたら良いな、っと思うんだけど...じゃやあ、なんで大学の先生やってるの、ってことだよね。
なんでかな。成りゆき..?
将来、きっと早期退職して、自分のミュージックセンターみたいなのを建てて、そこで音楽を一杯やっていられるようなことをしたいと思っている。
実現するかな。
でも、このままでは終わらせない。
進行形です。